不妊治療・男性不妊

【体験談】男性不妊かもしれないので精液検査を受けてきた話

突然ですが、皆さんは妊活してますか?

僕はほどほどにしています。しかし、妊活を始めてから半年経過しても、思うような結果が出ませんでした。

そこで、夫婦ともに検査を受けることになりました。

今回は夫の僕が、精液検査を受けてきた話について紹介します。

不妊の原因は男女半々

先ずは不妊(不妊症)の定義について確認しましょう。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

不妊症|公益社団法人 日本産科婦人科学会

不妊症と聞くと、一般の方は女性に原因があると思いがちな印象があります。(偏見に過ぎません)

しかし実際は、男性側に理由がある割合・女性側に理由がある割合は、ほぼ半々だそうです。

そして不妊症の難しいところは、男女どちらに明確な原因がなくても起こり得るということです。

要するに、不妊症かもしれないとなったときに、どちらか片方に原因があるとか押し付けるのは不毛な議論だということです。

なので、基本的には男女ともに検査を進めるのが良いと考えております。

精液検査はどこで受けれる?

検査を受けると決めたはいいものの、じゃあ一体どこで検査をしてもらえるの?となりますよね。僕はなりました。

僕が調べた限りでは、

  • 不妊治療を専門としたクリニック
  • 泌尿器科クリニック
  • レディースクリニック(条件アリの場合も)
  • 大学病院など(基本的に紹介状が必要)

辺りです。

また、厚生労働省が発表している「不妊に悩む方への特定治療支援事業 指定医療機関一覧」を参照し、調べてみるのも手です。(あくまで検査を実施している可能性があるだけです)

上記の一覧を見ていただければ分かる通り、男性不妊を診てくれる病院・クリニックは物凄く少ないです。都会は少しずつ増えているようですが、地方は病院探し自体が大変なように感じます。

先ずは、「精液検査 ○○(地名)」などで検索をかけてみてください。

直ぐに見つからなければ、上記の一覧を頼りに、近くの医療機関へ電話をしてみるのが現時点では最善策かと思います。

精液検査の費用は?保険適用になる?

精液検査の費用は基本的に保険適用になりません。つまり全額自費ということになります。ただし、身体に何らかの異常がある場合は保険適用になることがあります。

この辺りは、超音波検査(エコー)で精巣の状態を診てもらう必要などがあり、きちんと診断できる先生がいないとダメですね。

精液検査の費用の相場は5,000円~6,000円辺りのようです。保険適用がされると3割負担の方がほとんどかと思いますので、1,500円~2,000円まで下がります。

ただ、保険適用されるということは、少なくとも身体に異常があるということですので、+αの費用がかかることを覚悟してください。

長い目で見たら、保険適用にならない方がおそらく得です。

精液検査のやり方・持ち込み方法

クリニック編

①初診予約を取る。
②精液検査の予約を取る。
③検体提出日に、当日採取した検体を持って行く。
④結果は後日改めて聞く。

検体をその場で採取し、検査結果を直ぐに出せるクリニックはかなり少ないと感じています。いわゆる外部機関に委託するクリニックが多いということです。

検体採取後(射精後)かなり時間が経過してしまうので、正直微妙なところだと思うのですが、仕方ないですね…

精液検査の予約を取った日に、容器を渡されました。

昔のカメラのフィルムケースみたいな感じですかね。(伝わるのか?)

この容器に気合いで検体(精液)を取ります。

  • 検体採取時は手指などを清潔に保つこと
  • 検体の入った容器はタオルで包み、保冷バッグに入れて運ぶこと

上記2点を心掛けました。

クリニック内に採取スペースがあるわけではないので、僕は自宅で採取し運んでいきました。(賢者モード直後にクリニックへ足を運ぶのは普通に苦痛ですね)

大学病院編

  • 精液検査の結果に悪い部分があった。
  • 精索静脈瘤の疑いがあった。

上記の理由で、大学病院に紹介されることになりました。

大学病院でも精液検査を受けましたので、紹介します。

①初診予約を取る。
②初診の日に検体を採取し、当日結果説明。

クリニックとは違い、検体をその場で採取し、検査結果を直ぐに出してもらえます。

当然この方が、精度は高いと言われています。

大学病院では、狭い個室に案内してもらい、検体を採取します。

AVも置いてありましたが、テレビの位置が微妙でした。検体採取が第一優先なので、適当につけておく感じで採取。(もちろん音はヘッドフォンからしか出ません)

精液検査の結果と基準値

WHO laboratory manual for the examination and processing of human semenの第6版によると、基準値は以下のようにまとめることができます。

検査項目 下限基準値
精液量  1.4 ㏄
精子濃度  1600万 /ml
射精毎の総精子数  3900万
総運動率  42 %
前進運動率  30 %
生存率  54 %
正常形態率  4 %

クリニックの検査結果では、運動率が低かったため、検査に引っかかりました。

おわりに

Twitterなどを見ていると、どうも男性側は不妊検査に行きたがらない傾向があるようです。

病院探しや受診は凄く時間と体力を要するので、検査しに行くのが面倒な気持ちはよく分かります。

しかし、自然妊娠の確率は日に日に下がる一方ですので、一日でも早く行動に移すことが大切だと考えています。

検査の手間で言ったら、女性の方が明らかに大変です。

妊活はお互いの嫌な部分も見えてくることがあり、辛いときもありますが、パートナー同士支え合える関係を志したいですね。

男性不妊の検査は特に痛みを伴うわけでもないので、妊活の序盤にササっと受けてしまうことをお勧めします。